花粉症の最近のブログ記事



花粉症の季節

毎年花粉症の季節になるとニュースなどでも盛んに花粉情報が提供されます。

この「花粉症の季節」とはいつのことなのでしょうか。
ここでは花粉症の要注意時期についてお話します。

日本という国は国土が南北に長いので、北は北海道から南は沖縄まで全く同じ気候ということではありません。毎年春になると桜前線が報道されますが、これはソメイヨシノとい植物が同じ条件下で開花することを前提に、南から順にその条件が整っていくのを桜前線と呼んでいるわけです。それだけ日本の気候はバラエティに富んでいるということでもあります。そのため花粉症の要注意時期にもずれがありますし、これだけ気候が違うと生えている植物も異なるので注意するアレルゲンも地域によって異なります。例えば、これだけ全国的に問題になっているスギ花粉ですが北海道と沖縄にはほとんど生えていませんのでスギによる花粉症はありません。
それでもまずは日本全国で花粉症に悩む人を毎年憂鬱にさせるスギについて見てみることにしましょう。スギが花粉を飛ばす時期は年明けから春まで。これは全国的に変わりません。北海道にはほとんどスギが生えていないとは言うものの、地域によっては本州に近いことから花粉の飛来が考えられます。ですがやはり北国、本州の関西や関東に比べると時期は2ヶ月ほど遅くなってからです。ところで北海道にはスギがあまり無いと言っても、その代わりに大量の花粉を飛ばすシラカバがあります。シラカバの花粉飛来は4月頃からですので、北海道の方はむしろこちらのほうが心配の対象になります。
花粉の飛来時期については大きな分類があります。スギやヒノキなどの木々からの花粉が飛来するのはおおむねスギと同じで年明けから春まで。それに対してブタクサ、ヨモギ、カナムグラなどから飛来する花粉は8月から秋の終わり頃までです。この両者は植物としての種類が全く異なることから、当然生態が異なるので花粉を飛ばす時期も変わってきます。後者の植物群は花粉の量もそれほど多くありませんし、密生しているというわけでもないので比較的リスクは低めですが、地域によってはスギやヒノキ並みに要注意となるのでそれぞれの地域にどんな植物がたくさん生えているのかをよく知っておく必要があると思います。
一度でも花粉症の症状が出たという方は花粉症日記のようなものを付けておいて、どの時期から異変があったかを記録しておくと自分だけの要注意時期を知ることが出来ます。



花粉症とは

花粉症....関係のある人にとっては毎年憂鬱なシーズンが毎年やってきます。

毎年シーズンになるとテレビや新聞で花粉の飛来情報が流され、さながら天気予報のようです。花粉や黄砂など、最近は雨や雪以外に色んなもの降るようになったものだと思わされます。
ところでこの花粉症とはそもそも何なのでしょうか、まずは花粉症について詳しく知ることにしましょう。

花粉症とは通称で、正式な病名ではありません。正式にはアレルギー性鼻炎の一種です。一種ですと今申し上げましたが、それはアレルギー性鼻炎の全てが花粉症というわけではないからです。アレルギー性鼻炎はアレルゲンと呼ばれる原因物質によって分類されていまして、ハウスダストや昆虫、ペットの糞などがアレルゲンとなっている通年性アレルギー性鼻炎は同じアレルギー性鼻炎であっても花粉症とは異なるものです。
それに対して季節性アレルギー性鼻炎というものがあります。これは特定の季節にしかないアレルゲンに反応するために季節性と呼ばれています。アレルゲンはスギ、ヒノキ、カモガヤ、オオアワガエリ、ブタクサ、シラカバなどの花粉です。そうです、これが花粉症なのです。ここでいくつかの植物を挙げました。「あれ?花粉症ってスギ花粉じゃないの?」と思われた方もおられると思います。実はそうではなく、なんとこの他のものも含めると約60種類もの植物がアレルゲンとなるそうです。その中でも日本はスギ花粉が多く、その花粉に反応する人が多いために花粉症=スギ花粉が原因と思われているのです。
ところで、日本はスギの花粉が多いと申し上げました。これはなぜでしょうか。スギというのはまっすぐ上に伸びる針葉樹ですが、確かに日本の山の風景を思い起こすとスギの木が密生している様子が思い起こされます。これは日本の林業と深い関係があります。元から自然のままになっている森林のことを原生林と言いますが、原生林はスギばかりではなく色々な種類の木が自生しています。最初からスギがびっしりと生えている森林というのはありません。つまり、スギばかりが生えている山というのは人間が人工的に作り出した森林です。目的は材木を切り出すための林業経営ですから、原生林のように関係のない木々がたくさん生えていると効率が悪いので実際に切り出すスギやヒノキだけを植林して育成しているのです。人工的な森林ですから、当然山の奥地よりも人里に近いところにありますから、花粉が飛来する確率も高くなります。以上の理由で、日本のスギ花粉症が起きているのです。

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